富士講規約の無尽計算
概要
富士講では講金を集めて無尽を行います。無尽を行うことで、高額な富士登山に対してその時その時の家計の負担を少なくしつつ大金を集めることが可能になります。
講金を集めるために、規約と呼ばれるルールが集金する帳簿の先頭に記載されます。規約の内容には以下のことが決められています。
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満期期間
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一年あたりの代参人数
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代参一人に対する支給額
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掛け金を年に何回いくら徴収するか
上の計算フォームはある規約に記載されたパラメータから講の運営や規模を推測するためのものです。参加総数・一年あたりの講による支給総額・一人が満期までの間に支払う掛け金総額を計算することができます。
ただし、計算にあたっては以下の注意が必要です。あくまでも上のフォームによる計算結果は想定でしかありませんので、実際の運用はエクセルなどで個別に集計することをお勧めします。
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実際の運用は規約通りに進まないのが常である。
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角行系の富士講では利殖をしなかったので上の計算では想定していない。
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先達などに規約が適用されていなかったり御師側の特約(割引など)がある場合は別途計算が必要。
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支給額に金貨と銅銭が混在した場合、上のフォームでは計算できない。
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農作物による物納の場合、上のフォームでは計算できない。