「房総半島の浅間社・浅間山リスト」の版間の差分

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(ページの作成:「== 栄行真山の百八番浅間宮 ==」)
 
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==  栄行真山の百八番浅間宮 ==
==  栄行真山の安房国浅間宮百八番 ==
===凡例 ===
*出典は『企画展富士をめざした安房の人たち』(『展示図録』No.12、館山市立博物館、1995)p.35-36である。
*「現市町村名」は刊行当時。天津小湊町は鴨川市に吸収、富浦町、富山町、三芳村、白浜町、千倉町、丸山町、和田町は合併して南房総市となった(令和3年現在)。
*出典には以下2行の注記がある。
**「国仙元大神ー百八番有志之邨々名細帳」は2冊あり、村名やうたが部分的に異なっているが、ここでは栄行自筆と思われる方を採用した。
**( 〕内は「当分先達栄行方へ祭り置」とある。
=== リスト ===
{| class="wikitable sortable"
!番号!!所在地!!現市町村名!!和歌
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|1||磯村||鴨川市||三国の光の元をたずぬれば朝日に夕日富士の極楽
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|2||川代村||鴨川市||見るにあかぬ雪うちかくる富士の山ただ白妙に心深くも
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|3||天面村||鴨川市||富士の山登り払えの雪こおり千代万世も空にしられて
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|4||仲居村||鴨川市||富上の山天明とあく万代の道の心も峯のいたけさ
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|5||岡波太村||鴨川市||帰る身のしるしと斗り残しおく尽きせぬ富士の峯に言の葉
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|6||江見村||鴨川市||新たなる御前をたちて古しへの伊勢の川上見るぞうれしき
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|7||真門村||鴨川市||内外の八ツ八ツの水のみなかみ尽きせぬ御世の富士のみたらし
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|8||白渚村||和田町||富士の山峯に言の葉残しおくひろき裾野のすえの世迄も
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|9||岩糸村||丸山町||此中のはらより四方の雲晴て見えにけるかな山も富士の根
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|10||西原村||千倉町||富士の山裾野に扨もきこえなるその奥ひろき白糸の滝
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|11||珠師ヶ谷村||丸山町||富士の山登りてみれば何もなし善きも悪しきも我が心なり
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|12||石堂寺||丸山町||富士の山善きも悪しきもなす事はいく世へるとも身にぞ来りし
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|13||川谷村||丸山町||富士の山登りてみよや新たなる上は白雪内はけんこん
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|14||丸本郷村||丸山町||おのずから餝る心をふり捨てて玉のひかりの富士の山もと
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|15||丸本郷下村||丸山町||いつまでも心やわらぐ富士の山ただひとすじに玉のひかりは
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|16||下三原村||和田町||ひとすじにそのおくみれば富士の山玉のひかりのあらたなりけり
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|17||沓見村||丸山町||藤七ツ月たちまちに移りけりまた行くことも富士の白妙
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|18||安馬谷村||丸山町||藤八ツの今つえ月の富士の山玉のひかりを只ひとすじに
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|19||白子三島村||丸山町||見てもしれ藤九ツの富士の山玉のひかりのあらたなりけり
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|20||宝貝村||館山市||廿日夜の月より四方の雲晴れて西や東や北や南へ
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|21||前田村||丸山町||富士の山雲きりはれて四方迄も玉のひかりのあらたなりけり
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|22||峯村||丸山町||天照すその奥見れば富士の山のりのおしえのあらたなりけり
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|23||川合村||千倉町||峯の石春夏秋の冬迄もかたくしれとや富士の山とり
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|24||久保村||千倉町||月も日も背ひとすじに願うなら悪ははなれて名を照らすらん
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|25||牧田村||千倉町||先たつもあとに残るも今行も皆白妙の富士を見当てに
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|26||瀬戸村||千倉町||人はただ我身を下げて先を上げ見る白妙を富士に残して
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|27||川戸村||千倉町||おしえにも玉のありかは富士の山願うその身もひかりそうらん
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|28||北朝夷村||千倉町||富士の山四万の雲きり吹はれて御息あらたに千代万世と
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|29||南朝夷村||千倉町||富士の山はたちか中にかどたてて西や東や北や南へ
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|30||平館村||千倉町||富士の山心のくもりうち晴て玉のひかりにあうぞうれしき
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|31||忽戸村||千倉町||富士の山曇る心のいまはれて千代にや千代に峯の白妙
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|32||白問津村||千倉町||富士の山四方の裾野も雲晴て末の世迄も知るぞうれしき
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|33||塩浦村||白浜町||富士の山おしえのごとく新たなる祭りおこなう千代万世と
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|34||川問村||白浜町||色欲のふたつをみれば右左善きも悪しきも皆身にぞ見る
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|35||滝口付||白浜町||色欲をはなれてみよや二つなし心のうちのたまのびかりを
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|36||相浜村||館山市||時を得て君の心にまいりあう道あら玉の富士の山もと
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|37||大神宮村||館山市||富士の山三ツの心を手にふりて直のおしえを千代万世と
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|38||小沼村||館山市||立横も千代万世とおるにしき西丸月の今日のことぶき
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|39||根本村||館山市||草も木もなくては川のうろくずも生あるものは心得てすめ
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|40||波左間付||館山市||物事をひとつかわれば富士の山いく世へるとも出入のあだ
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|41||加賀名村||館山市||末の世の出入りみればおそろしやなしおくことはみな富士の山
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|42||浜田村||館山市||極楽をいづくとみれは我身なりらくにそ喰えば心うれしゃ
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|43||塩見村||館山市||あらそえば我居る所さらになし下なるひとはかみへかみへと
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|44||香村||館山市||誠かな道あら玉の御世となるせきもとのあく富士の裾はら
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|45||宮城村||館山市||三国の元の氷りをとりそめて今ぞおさむる富士の白妙
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|46||館山城山||館山市||ふたつなし慈悲のおしえは日の光り雲吹払う峯の雪風
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|47||館山新井浦||館山市||二日夜の皆白妙の富士よりも苗青空にとりてうえけり
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|48||真倉村||館山市||三国を皆白妙の身になして今あら玉の富士の山もと
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|49||長出村||館山市||富士の山皆白妙の青空に千代万世と名を残しおく
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|50||永代村||館山市||富士の山見ざる聞かざる言わざるも只ひとすじに玉のひかりを
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|51||大貫村||千倉町||富士の山皆三国へあら王の東へ出て西の奥まで
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|52||片岡村||館山市||みるにいま七ツの星の天の川朝わかれては四方へひらけさ
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|53||稲村||館山市||曇りなく皆三同へ斉渡する都卒天にて名を残しおく
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|54||加戸稲村||館山市||三国を照させたもうその元へ朝行会うて祈るうれしさ
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|55||二子村||館山市||三国にあたりしものは何もなし善きも悪しきも皆から袋
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|56||府中村||三芳村||富士の山このかり物を返しおき光の元へ名をも名を立
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|57||本織村||三芳村||富士の山名は三国へひろめおき都卒天にて見るぞうれしき
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|58||谷向村||三芳村||かきわけて下にあるとは底の月爰にあるとは誰かしるらん
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|59||山下村||三芳村||川上の玉のありかはひとり出て都卒天にぞ身は参りける
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|60||海老敷村||三芳村||富士の山あらそうことも言うことも登りてみれば顕われにけり
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|61||山名村||三芳村||人はただ下より登りいつとなく富士の山より誠たかくも
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|62||御庄村||三芳村||尋ね来てこの書物を持出て天子天下へ窺うて御代
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|63||那古町||館山市||富土の山おしえのごとく此山のぬし家にこそ身は参りける
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|64||多田良村||富浦町||心眼をひらいてみれば富士の山善し悪しともに顕われにけり
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|65||白坂村||富浦町||今よりは三つの劔でいかぬなり誠のみちに身はみろくなり
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|66||正木村||館山市||目に見えぬしんのたたかい示すには誠のみちを富士の山もと
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|67||金尾谷村||富浦町||富士の山麟麟出けるしるしには三万めでたの心安くも
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|68||船形村||館山市||天神のその役とてか三国を皆あら玉の都卒天迄
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|69||上滝田村||三芳村||富士の山皆三国へ誠にて三万めでたの心なりけり
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|70||市部村||富山町||独りすむ真の月を詠むれば雲きりはれて峯の数しる
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|71||岩井袋村||鋸南町||西東皆三国へ斉渡する只ひとすじに四方へひらけさ
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|72||加知山村||鋸南町||斉渡するひかりの程の心知れ深き山路の奥の程迄
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|73||龍島村||鋸南町||程次第子々たかふなに桑喰て庭のあかりでまゆ作るなり
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|74||日本寺山||鋸南町||富士の山三つの心を玉にして糸引延びて駒の手綱に
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|75||大帷子村||鋸南町||この手綱こんてい駒の口につけ御鏡のせて都卒天迄
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|76||保田村||鋸南町||参鏡のおしえのごとくこの心末の世迄も祈るうれしさ
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|77||合戸村||富山町||烏帽子岩身禄の岳と顕れて三万めでたく戸をささぬ御世
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|78||下村||富山町||月も日も富士はー仏一体に皆三国を照らす御鏡
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|79||小保田村||鋸南町||今朝迄の罪を免して明日よりも心の鏡日々にとぎぬけ
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|80||市井原村||鋸南町||三国の烏帽子岩よりわく泉くめど尽せぬ富士の北口
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|81||佐久間村||鋸南町||明らかに峯と麓に立おきて御姿うつす御鏡の御世
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|82||井野村||富山町||太平の御世をうたうや身禄うた五穀成就を生す御田植え
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|83||中村||富山町||日の元へ身禄入定北行のおしえをうたう富土のーふし
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|84||平塚村||鴨川市||躰内を出てたすかる此乳房皆父母の御恩なりけり
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|85||丸大井村||丸山町||天照す御前に向うーの岳只ーすじに祈る鈴原
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|86||三坂村||三芳村||三国を我手にあげる咲や姫心も水もすまばみつらん
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|87||作名村||館山市||卯戸明て民の釜土の茶のけぶり茶しやの稲落や今日のきき神
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|88||永代村||館山市||稲苗を民にあたえの杉森も稲荷は守護の富士の神なり
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|89||古茂口村||館山市||妙なるや法の蓮の花いかだ幾世へるとも身こそ来りし
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|90||下小原村||和田町||砂山を木山にはらむ小御岳の登山にまさるまたととてなし
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|91||代野村||鴨川市||何国迄火防風雨の守護なればかきけしたまえ今日のきき神
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|92||日摺間村||鴨川市||富士山のふりこむたけの白雪は御法の守護の火防なりけり
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|93||打墨村||鴨川市||慈悲情け堪え忍ぶ不足忠孝をわすれぬ為の富士の中道
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|94||〔花房村〕||鴨川市||その神の亀の岩戸を明そめて今朝青く見る富士の白雪
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|95||和泉村||鴨川市||亀岩の水は国土の火防なり雪井に高き富土の白雪
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|96||〔西村〕||鴨川市||生れくる人の命は五穀にて金剛仏は一粒の米
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|97||横渚村||鴨川市||月と日と晦日のちぎりなかりせば人の種には何がなるべし
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|98||清澄山||天津小湊町||朝日さす薬師ヶ獄の浄土なり瑠璃の光のあらたなりけり
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|99||内浦村||天津小湊町||六道をめぐりて拝む地蔵尊仏のちかくあらたなりけり
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|100||天津村||天津小湊町||八りゆうをまわりて拝む有がたや面大日あぴらうんけん
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|101||上野村||鴨川市||虚空より五躰成就の風吹も金剛仏は一粒の米
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|102||竹原村||館山市||道のりも舛目積りの教えにも菩薩の山の恵みわするな
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|103||山名村||三芳村||あがりても登る便りの杖なれば幾世へるとも身にぞ来りし
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|104||長尾村||白浜町||箸とるも月日と富士と君と親御恩おくりを三十三たび
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|105||下堀村||三芳村||日の本のその国々を安かれと六十六度登る富士山
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|106||広瀬村||館山市||月と日と富士の恵みを返すとて八十八度登る北口
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|107||南条村||館山市||富士の山百度登る成就して又先迄も年を重ねん
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|108||貝渚余瀬町||鴨川市||百八度成就駿河の富士の山又登らんと月日待らん
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