「房総半島の浅間社・浅間山リスト」の版間の差分
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*出典は内田栄一 『房総山岳志』(崙書房出版、2005)である。 | *出典は内田栄一 『房総山岳志』(崙書房出版、2005)である。 | ||
* | *「浅間山」「富士山」ではなくても文中の記述から浅間社を祀る山も採集した。 | ||
* | *頁数、山名、自治体名の順に列挙したが、自治体名は刊行当時のものである。鋸南町は鴨川市と合併、下総町・大栄町は成田市と合併、印旛村・本埜村は印西市と合併、夷隅町・大原町・岬町は合併していすみ市に、富浦町・富山町・三芳村・白浜町・千倉町・丸山町・和田町は合併して南房総市に、佐原市・山田町・栗源町・小見川町は合併して香取市に、それぞれなった(令和3年現在)。 | ||
*リストのデータを[ | *リストのデータを[http://fjska.sakura.ne.jp/mymaps.html#boso 別ページ]にプロットした。オレンジのアイコンが「浅間山」「富士山」、グリーンのアイコンがそれ以外で浅間社を祀る山である。 | ||
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|3||天面村||鴨川市||富士の山登り払えの雪こおり千代万世も空にしられて | |3||天面村||鴨川市||富士の山登り払えの雪こおり千代万世も空にしられて | ||
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|4||仲居村||鴨川市|| | |4||仲居村||鴨川市||富士の山天明とあく万代の道の心も峯のいたけさ | ||
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|5||岡波太村||鴨川市||帰る身のしるしと斗り残しおく尽きせぬ富士の峯に言の葉 | |5||岡波太村||鴨川市||帰る身のしるしと斗り残しおく尽きせぬ富士の峯に言の葉 |
2021年5月11日 (火) 21:43時点における最新版
『房総山岳志』の浅間山・浅間社を祀る山
凡例
- 出典は内田栄一 『房総山岳志』(崙書房出版、2005)である。
- 「浅間山」「富士山」ではなくても文中の記述から浅間社を祀る山も採集した。
- 頁数、山名、自治体名の順に列挙したが、自治体名は刊行当時のものである。鋸南町は鴨川市と合併、下総町・大栄町は成田市と合併、印旛村・本埜村は印西市と合併、夷隅町・大原町・岬町は合併していすみ市に、富浦町・富山町・三芳村・白浜町・千倉町・丸山町・和田町は合併して南房総市に、佐原市・山田町・栗源町・小見川町は合併して香取市に、それぞれなった(令和3年現在)。
- リストのデータを別ページにプロットした。オレンジのアイコンが「浅間山」「富士山」、グリーンのアイコンがそれ以外で浅間社を祀る山である。
リスト
頁数 | 山名 | 市町村名 |
---|---|---|
34 | 鴨川富士(鹿野岡山) | 鴨川市 |
36 | 和泉浅間山 | 鴨川市 |
42 | 西風宮山 | 鴨川市 |
43 | 東浅間山 | 鴨川市 |
43 | 平塚浅間山 | 鴨川市 |
48 | 嶺岡浅間山 | 鴨川市 |
53 | 川代浅間山 | 鴨川市 |
56 | 貝渚浅間山 | 鴨川市 |
59 | 天面浅間山 | 鴨川市 |
62 | 江見大塚山 | 鴨川市 |
63 | 四方木浅間山 | 天津小湊町 |
66 | 富士山(清澄八山) | 天津小湊町 |
72 | 引土浅間山 | 天津小湊町 |
81 | 保田浅間山 | 鋸南町 |
84 | 保田見嵯峨山 | 鋸南町・富津市 |
87 | 津森山 | 鋸南町・富津市・鴨川市 |
88 | 龍島浅間山(第六山) | 鋸南町 |
89 | 大黒山 | 鋸南町 |
91 | 岩井袋浅間山 | 鋸南町 |
93 | 中佐久間浅間山 | 鋸南町 |
94 | 富山 | 富山町 |
96 | 井野浅間山 | 富山町 |
99 | 荒川浅間山 | 富山町 |
101 | 宮田山 | 富山町 |
102 | 富士山(平群富士) | 富山町 |
105 | 丹生浅間山 | 富浦町 |
105 | 山崎七面山 | 富浦町 |
110 | 堂山 | 館山市 |
111 | 那古山 | 館山市 |
114 | 真倉浅間山 | 館山市 |
120 | 京塚山 | 館山市 |
122 | 城山 | 白浜町 |
123 | 健田富士(富士山) | 千倉町 |
124 | 魚見根山 | 千倉町 |
126 | 大貫浅間山 | 千倉町 |
138 | 白石山 | 丸山町・和田町 |
139 | 南赤坂山 | 丸山町・和田町 |
140 | 西原浅間山 | 丸山町 |
143 | 沓見大塚山 | 丸山町 |
147 | 鷹取山 | 丸山町・富山町・三芳町 |
152 | 布野浅間山 | 和田町 |
153 | 白渚浅間山 | 和田町 |
160 | 神明山 | 富津市 |
161 | 磯根浅間山 | 富津市 |
163 | 中大塚山 | 富津市 |
163 | 小久保大塚山 | 富津市 |
166 | 含富里浅間 | 富津市 |
166 | 古船浅間山(富士山) | 富津市 |
171 | 金谷浅間山 | 富津市 |
177 | 鉄杖山 | 富津市 |
181 | 梨沢大塚山 | 富津市 |
184 | 関尻浅間山 | 富津市 |
186 | 宇藤原浅間山 | 富津市 |
186 | 水室山 | 富津市 |
189 | 中倉浅間山 | 富津市 |
197 | 三田浅間山 | 君津市 |
199 | 上新田浅間山 | 君津市 |
201 | 怒田浅間山 | 君津市 |
202 | 背波澤山 | 君津市 |
203 | 久留里愛宕山 | 君津市 |
203 | 朝日山 | 君津市 |
204 | 富士山(浅間山) | 君津市 |
211 | 小糸浅間山 | 君津市 |
211 | 川代愛宕山 | 君津市 |
212 | 旅名浅間山 | 君津市 |
215 | 奥米浅間山 | 君津市 |
216 | 伊藤浅間山 | 大多喜町 |
218 | 伊藤大山 | 大多喜町 |
221 | 黒原浅間山 | 大多喜町 |
222 | 三又浅間山 | 大多喜町 |
230 | 小田代浅間山 | 大多喜町 |
232 | 富士山 | 大多喜町 |
244 | 袴山 | 御宿町 |
246 | 旗立山 | 大原町 |
248 | 深堀浅間山 | 大原町 |
253 | 三門大塚山 | 岬町・大原町 |
255 | 作田浅間山 | 夷隅町 |
256 | 深谷浅間山 | 夷隅町 |
259 | 軍荼利山 | 一宮町 |
263 | 渋谷浅間山 | 茂原市 |
265 | 永吉浅間山 | 茂原市 |
267 | 野見金山(浅間山) | 長南町・市原市 |
270 | 高星山(浅間山) | 長柄町・市原市 |
272 | 畑沢浅間山 | 木更津市 |
289 | 本銚子浅間山 | 銚子市 |
290 | 浅間岡 | 東庄町 |
292 | 小南浅間山 | 東庄町 |
293 | 阿玉川浅間山 | 小見川町 |
304 | 高岡浅間山 | 下総町 |
305 | 滑川浅間山 | 下総町 |
305 | 明神山 | 下総町 |
308 | 磯部浅間山 | 成田市 |
310 | 船形浅間山 | 成田市 |
311 | 台方浅間山 | 成田市 |
322 | 花島山 | 印旛村 |
324 | 大森浅間山 | 印西市 |
324 | 庚申山 | 印西市 |
325 | 平岡浅間山 | 印西市 |
326 | 小林浅間山 | 印西市 |
329 | 遠望台 | 千葉市 |
栄行真山の安房国浅間宮百八番
凡例
- 出典は『企画展富士をめざした安房の人たち』(『展示図録』No.12、館山市立博物館、1995)p.35-36である。
- 「現市町村名」は刊行当時。天津小湊町は鴨川市に吸収、富浦町、富山町、三芳村、白浜町、千倉町、丸山町、和田町は合併して南房総市となった(令和3年現在)。
- 出典には以下2行の注記がある。
- 「国仙元大神ー百八番有志之邨々名細帳」は2冊あり、村名やうたが部分的に異なっているが、ここでは栄行自筆と思われる方を採用した。
- ( 〕内は「当分先達栄行方へ祭り置」とある。
リスト
番号 | 所在地 | 現市町村名 | 拝みうた |
---|---|---|---|
1 | 磯村 | 鴨川市 | 三国の光の元をたずぬれば朝日に夕日富士の極楽 |
2 | 川代村 | 鴨川市 | 見るにあかぬ雪うちかくる富士の山ただ白妙に心深くも |
3 | 天面村 | 鴨川市 | 富士の山登り払えの雪こおり千代万世も空にしられて |
4 | 仲居村 | 鴨川市 | 富士の山天明とあく万代の道の心も峯のいたけさ |
5 | 岡波太村 | 鴨川市 | 帰る身のしるしと斗り残しおく尽きせぬ富士の峯に言の葉 |
6 | 江見村 | 鴨川市 | 新たなる御前をたちて古しへの伊勢の川上見るぞうれしき |
7 | 真門村 | 鴨川市 | 内外の八ツ八ツの水のみなかみ尽きせぬ御世の富士のみたらし |
8 | 白渚村 | 和田町 | 富士の山峯に言の葉残しおくひろき裾野のすえの世迄も |
9 | 岩糸村 | 丸山町 | 此中のはらより四方の雲晴て見えにけるかな山も富士の根 |
10 | 西原村 | 千倉町 | 富士の山裾野に扨もきこえなるその奥ひろき白糸の滝 |
11 | 珠師ヶ谷村 | 丸山町 | 富士の山登りてみれば何もなし善きも悪しきも我が心なり |
12 | 石堂寺 | 丸山町 | 富士の山善きも悪しきもなす事はいく世へるとも身にぞ来りし |
13 | 川谷村 | 丸山町 | 富士の山登りてみよや新たなる上は白雪内はけんこん |
14 | 丸本郷村 | 丸山町 | おのずから餝る心をふり捨てて玉のひかりの富士の山もと |
15 | 丸本郷下村 | 丸山町 | いつまでも心やわらぐ富士の山ただひとすじに玉のひかりは |
16 | 下三原村 | 和田町 | ひとすじにそのおくみれば富士の山玉のひかりのあらたなりけり |
17 | 沓見村 | 丸山町 | 藤七ツ月たちまちに移りけりまた行くことも富士の白妙 |
18 | 安馬谷村 | 丸山町 | 藤八ツの今つえ月の富士の山玉のひかりを只ひとすじに |
19 | 白子三島村 | 丸山町 | 見てもしれ藤九ツの富士の山玉のひかりのあらたなりけり |
20 | 宝貝村 | 館山市 | 廿日夜の月より四方の雲晴れて西や東や北や南へ |
21 | 前田村 | 丸山町 | 富士の山雲きりはれて四方迄も玉のひかりのあらたなりけり |
22 | 峯村 | 丸山町 | 天照すその奥見れば富士の山のりのおしえのあらたなりけり |
23 | 川合村 | 千倉町 | 峯の石春夏秋の冬迄もかたくしれとや富士の山とり |
24 | 久保村 | 千倉町 | 月も日も背ひとすじに願うなら悪ははなれて名を照らすらん |
25 | 牧田村 | 千倉町 | 先たつもあとに残るも今行も皆白妙の富士を見当てに |
26 | 瀬戸村 | 千倉町 | 人はただ我身を下げて先を上げ見る白妙を富士に残して |
27 | 川戸村 | 千倉町 | おしえにも玉のありかは富士の山願うその身もひかりそうらん |
28 | 北朝夷村 | 千倉町 | 富士の山四万の雲きり吹はれて御息あらたに千代万世と |
29 | 南朝夷村 | 千倉町 | 富士の山はたちか中にかどたてて西や東や北や南へ |
30 | 平館村 | 千倉町 | 富士の山心のくもりうち晴て玉のひかりにあうぞうれしき |
31 | 忽戸村 | 千倉町 | 富士の山曇る心のいまはれて千代にや千代に峯の白妙 |
32 | 白問津村 | 千倉町 | 富士の山四方の裾野も雲晴て末の世迄も知るぞうれしき |
33 | 塩浦村 | 白浜町 | 富士の山おしえのごとく新たなる祭りおこなう千代万世と |
34 | 川問村 | 白浜町 | 色欲のふたつをみれば右左善きも悪しきも皆身にぞ見る |
35 | 滝口付 | 白浜町 | 色欲をはなれてみよや二つなし心のうちのたまのびかりを |
36 | 相浜村 | 館山市 | 時を得て君の心にまいりあう道あら玉の富士の山もと |
37 | 大神宮村 | 館山市 | 富士の山三ツの心を手にふりて直のおしえを千代万世と |
38 | 小沼村 | 館山市 | 立横も千代万世とおるにしき西丸月の今日のことぶき |
39 | 根本村 | 館山市 | 草も木もなくては川のうろくずも生あるものは心得てすめ |
40 | 波左間付 | 館山市 | 物事をひとつかわれば富士の山いく世へるとも出入のあだ |
41 | 加賀名村 | 館山市 | 末の世の出入りみればおそろしやなしおくことはみな富士の山 |
42 | 浜田村 | 館山市 | 極楽をいづくとみれは我身なりらくにそ喰えば心うれしゃ |
43 | 塩見村 | 館山市 | あらそえば我居る所さらになし下なるひとはかみへかみへと |
44 | 香村 | 館山市 | 誠かな道あら玉の御世となるせきもとのあく富士の裾はら |
45 | 宮城村 | 館山市 | 三国の元の氷りをとりそめて今ぞおさむる富士の白妙 |
46 | 館山城山 | 館山市 | ふたつなし慈悲のおしえは日の光り雲吹払う峯の雪風 |
47 | 館山新井浦 | 館山市 | 二日夜の皆白妙の富士よりも苗青空にとりてうえけり |
48 | 真倉村 | 館山市 | 三国を皆白妙の身になして今あら玉の富士の山もと |
49 | 長出村 | 館山市 | 富士の山皆白妙の青空に千代万世と名を残しおく |
50 | 永代村 | 館山市 | 富士の山見ざる聞かざる言わざるも只ひとすじに玉のひかりを |
51 | 大貫村 | 千倉町 | 富士の山皆三国へあら王の東へ出て西の奥まで |
52 | 片岡村 | 館山市 | みるにいま七ツの星の天の川朝わかれては四方へひらけさ |
53 | 稲村 | 館山市 | 曇りなく皆三同へ斉渡する都卒天にて名を残しおく |
54 | 加戸稲村 | 館山市 | 三国を照させたもうその元へ朝行会うて祈るうれしさ |
55 | 二子村 | 館山市 | 三国にあたりしものは何もなし善きも悪しきも皆から袋 |
56 | 府中村 | 三芳村 | 富士の山このかり物を返しおき光の元へ名をも名を立 |
57 | 本織村 | 三芳村 | 富士の山名は三国へひろめおき都卒天にて見るぞうれしき |
58 | 谷向村 | 三芳村 | かきわけて下にあるとは底の月爰にあるとは誰かしるらん |
59 | 山下村 | 三芳村 | 川上の玉のありかはひとり出て都卒天にぞ身は参りける |
60 | 海老敷村 | 三芳村 | 富士の山あらそうことも言うことも登りてみれば顕われにけり |
61 | 山名村 | 三芳村 | 人はただ下より登りいつとなく富士の山より誠たかくも |
62 | 御庄村 | 三芳村 | 尋ね来てこの書物を持出て天子天下へ窺うて御代 |
63 | 那古町 | 館山市 | 富土の山おしえのごとく此山のぬし家にこそ身は参りける |
64 | 多田良村 | 富浦町 | 心眼をひらいてみれば富士の山善し悪しともに顕われにけり |
65 | 白坂村 | 富浦町 | 今よりは三つの劔でいかぬなり誠のみちに身はみろくなり |
66 | 正木村 | 館山市 | 目に見えぬしんのたたかい示すには誠のみちを富士の山もと |
67 | 金尾谷村 | 富浦町 | 富士の山麟麟出けるしるしには三万めでたの心安くも |
68 | 船形村 | 館山市 | 天神のその役とてか三国を皆あら玉の都卒天迄 |
69 | 上滝田村 | 三芳村 | 富士の山皆三国へ誠にて三万めでたの心なりけり |
70 | 市部村 | 富山町 | 独りすむ真の月を詠むれば雲きりはれて峯の数しる |
71 | 岩井袋村 | 鋸南町 | 西東皆三国へ斉渡する只ひとすじに四方へひらけさ |
72 | 加知山村 | 鋸南町 | 斉渡するひかりの程の心知れ深き山路の奥の程迄 |
73 | 龍島村 | 鋸南町 | 程次第子々たかふなに桑喰て庭のあかりでまゆ作るなり |
74 | 日本寺山 | 鋸南町 | 富士の山三つの心を玉にして糸引延びて駒の手綱に |
75 | 大帷子村 | 鋸南町 | この手綱こんてい駒の口につけ御鏡のせて都卒天迄 |
76 | 保田村 | 鋸南町 | 参鏡のおしえのごとくこの心末の世迄も祈るうれしさ |
77 | 合戸村 | 富山町 | 烏帽子岩身禄の岳と顕れて三万めでたく戸をささぬ御世 |
78 | 下村 | 富山町 | 月も日も富士はー仏一体に皆三国を照らす御鏡 |
79 | 小保田村 | 鋸南町 | 今朝迄の罪を免して明日よりも心の鏡日々にとぎぬけ |
80 | 市井原村 | 鋸南町 | 三国の烏帽子岩よりわく泉くめど尽せぬ富士の北口 |
81 | 佐久間村 | 鋸南町 | 明らかに峯と麓に立おきて御姿うつす御鏡の御世 |
82 | 井野村 | 富山町 | 太平の御世をうたうや身禄うた五穀成就を生す御田植え |
83 | 中村 | 富山町 | 日の元へ身禄入定北行のおしえをうたう富土のーふし |
84 | 平塚村 | 鴨川市 | 躰内を出てたすかる此乳房皆父母の御恩なりけり |
85 | 丸大井村 | 丸山町 | 天照す御前に向うーの岳只ーすじに祈る鈴原 |
86 | 三坂村 | 三芳村 | 三国を我手にあげる咲や姫心も水もすまばみつらん |
87 | 作名村 | 館山市 | 卯戸明て民の釜土の茶のけぶり茶しやの稲落や今日のきき神 |
88 | 永代村 | 館山市 | 稲苗を民にあたえの杉森も稲荷は守護の富士の神なり |
89 | 古茂口村 | 館山市 | 妙なるや法の蓮の花いかだ幾世へるとも身こそ来りし |
90 | 下小原村 | 和田町 | 砂山を木山にはらむ小御岳の登山にまさるまたととてなし |
91 | 代野村 | 鴨川市 | 何国迄火防風雨の守護なればかきけしたまえ今日のきき神 |
92 | 日摺間村 | 鴨川市 | 富士山のふりこむたけの白雪は御法の守護の火防なりけり |
93 | 打墨村 | 鴨川市 | 慈悲情け堪え忍ぶ不足忠孝をわすれぬ為の富士の中道 |
94 | 〔花房村〕 | 鴨川市 | その神の亀の岩戸を明そめて今朝青く見る富士の白雪 |
95 | 和泉村 | 鴨川市 | 亀岩の水は国土の火防なり雪井に高き富土の白雪 |
96 | 〔西村〕 | 鴨川市 | 生れくる人の命は五穀にて金剛仏は一粒の米 |
97 | 横渚村 | 鴨川市 | 月と日と晦日のちぎりなかりせば人の種には何がなるべし |
98 | 清澄山 | 天津小湊町 | 朝日さす薬師ヶ獄の浄土なり瑠璃の光のあらたなりけり |
99 | 内浦村 | 天津小湊町 | 六道をめぐりて拝む地蔵尊仏のちかくあらたなりけり |
100 | 天津村 | 天津小湊町 | 八りゆうをまわりて拝む有がたや面大日あぴらうんけん |
101 | 上野村 | 鴨川市 | 虚空より五躰成就の風吹も金剛仏は一粒の米 |
102 | 竹原村 | 館山市 | 道のりも舛目積りの教えにも菩薩の山の恵みわするな |
103 | 山名村 | 三芳村 | あがりても登る便りの杖なれば幾世へるとも身にぞ来りし |
104 | 長尾村 | 白浜町 | 箸とるも月日と富士と君と親御恩おくりを三十三たび |
105 | 下堀村 | 三芳村 | 日の本のその国々を安かれと六十六度登る富士山 |
106 | 広瀬村 | 館山市 | 月と日と富士の恵みを返すとて八十八度登る北口 |
107 | 南条村 | 館山市 | 富士の山百度登る成就して又先迄も年を重ねん |
108 | 貝渚余瀬町 | 鴨川市 | 百八度成就駿河の富士の山又登らんと月日待らん |